第135章 プロポーズ?

30分後、杉浦杏奈は杉浦三芳の署名入りの書類を2通受け取った。『養子縁組解除合意書』と『後見人資格放棄声明書』。

その2通を見つめながら、胸の奥に広がる感情は、自分でもうまく言葉にできなかった。

「遥香さん、これで私はもう杉浦家の人間じゃなくなるんですか? あの人ひとりの署名だけでいいんですか?」

杉浦杏奈が顔を上げ、永井遥香を見る。

「このあと私が関係機関に届け出ます。受理されれば、すぐに効力が発生します」

永井遥香は彼女の手から書類を受け取り、淡々と続けた。

「杉浦正弘の妻であり、共同縁組者でもありますから。本人の署名があれば十分です」

杉浦杏奈はわずかに眉を上げた。そして...

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